【登山・キャンプ・渓流釣り】UL(ウルトラライト)とは?考え方と実践方法を解説!【シンプルライフ・ミニマリズム】

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こんにちは かまめしです。

みなさん、「UL(ウルトラライト)」って聞いたことありますか?

登山・キャンプ関係に興味がある方ならばちょっと聞いたことがあるかもしれません。

今回はその「UL(ウルトラライト)」について解説していきたいと思います。

この記事を読んでいただければ、今までなんとなくしか知らなかったULについて、自分のスタイルとすり合わせながら取り入れることができるようになります!

ULを理解することの最大のメリットは、アウトドアアクティビティだけでなく、日常生活にも応用できるという事です。

シンプルかつ必要十分な、過不足なしの「ちょうどいい」が手に入り、とても快適になります。

私自身、このULスタイルを正しく理解してからというもの  渓流釣りはもちろんのこと、普段の通勤時にも不要な荷物を持たずに快適に過ごせるようになりました!

さらに、日々の生活においてもモノの取捨選択が明確にできるようになり、人生の充実度UPにもつながっています

そもそもULって?

軽量な装備のおかげで景色を楽しむ余裕も生まれる

ウルトラライト とは、欧米で発達した登山・・・というか、ロングトレイルのスタイルの一種です。

「装備を軽くすることで、より早く、より快適に、より安全に、より遠くへ」という精神に基づいています。

荷物が軽いことによるメリットは絶大です。

軽い→移動スピードが早い
軽い→身体への負担が少なく、快適
軽い→足腰への負担が少なく、怪我の危険が減る
軽い→体力が温存できるため、より遠くへ行ける

こんな感じです。

身体的な負担が減ることで、精神的にも余裕が生まれます。

この軽さのメリットを最大限享受しよう、というのがULです。

まあ、語弊があるかもしれませんがものすごく乱暴に言ってしまえば

余分なものは持たず身軽に楽しく遊ぼう という考え方のことですね。

厳密に言うと違うのですが、初めての方はまずはこんな認識でオッケーです。

ULについての誤解

たまにULについて『あらゆる不快とリスクを「我慢」して重量削減に注力する軽量化至上主義』 と考えている方がいらっしゃるのですがこれは大きな誤解です。

重いからと言って雨具な救急キット無しで渓流釣りや登山に出かけることをULとは言いません。

闇雲に装備品を減らしたり、軽量さだけを重視した置き換えを実施するのは危険を増やすだけです。

ULは、あくまで必要な装備は削らず、余分なものだけを削ぎ落とすという考え方です。

実践方法

さて、ULとは具体的にどうやって実践するのか、というところを解説します。

大きく3つのステップで構成されます。

①目的を明確化
②装備の取捨選択
③複合利用の検討

個別に解説していきますね。

①目的の明確化

あなたは何のために出かけるのですか?

ということを最初に突き詰めて考えてみましょう。

これは例を挙げるのがわかりやすいですね。

たとえば同じ山に登ろうとしている以下の2人がいたとします。

Aさん「渓流釣りを楽しみたい!天然のイワナを釣って食べてみたい!」
Bさん「インスタ映えする写真を撮りたい!」

この場合、Aさんにとっては釣具が必須装備になりますが
Bさんにとっては釣具は全く必要ありません。

その逆に、Aさんにとってはカメラは不要ですが
Bさんにとっては欠かせない必須装備です。

つまり、同じアイテムであっても、目的によって必須装備にも不用品にもなり得るということです。

いやいや、何をあたりまえのことを・・・と思われるかもしれませんが、この「目的意識」がとても大切なのです。

目的をはっきり持てるかどうかでこの後のアイテム選定の精度が大きく変わってきます。

②装備の取捨選択

さて、自分の目的をはっきりさせたところで取捨選択に入ります。

先程のAさんを再び例に挙げてみましょう。

Aさんは渓流釣りが目的ですから釣具が必須装備となります。

しかしカメラはどうでしょうか?

先程は不要だと分類しましたが本当にそうでしょうか?

魚釣れたときに写真撮りたくなるだろうし、あればいいな〜って思いますよね?

実はここが大切なポイントなのです。

「あればいいな」「なくても良い」なんです。

なくても良いものは持っていかない  これがUL的考え方です。

いわば「断捨離」ですよね。

目的を設定し、その目的に必要なもの「だけ」を選ぶことで軽量化を目指します。

ちょっとストイックすぎるように思われるかもしれませんが、ここで①の目的を思い出してみてください。

Aさんの最大の目的は「渓流釣りを楽しみ、天然のイワナを釣って食べること」です。

天然のイワナを釣って食べる事においてカメラは必須でしょうか?

繰り返しになりますが、そこまでして軽量化するのはあくまで目的達成のためです。

この目的意識をブレずに持つことが大切です。

③複合利用の検討

これは、一つのアイテムに複数の役割を持たせて効率化する手法です。

装備品の取捨選択が終わった後の最終ステップです。

たとえば

雨具と防寒着を別々に持たない。
→ちょっと肌寒い時は雨具を防寒着とする(雨具を防寒着としても利用)

カメラとスマホを両方持たない
→カメラ性能の良いスマホを持っていく(スマホをカメラとしても利用)

などの方法が挙げられます。

たとえば後者の方法はAさんにはぴったりですね。

危機管理という意味でも、現代人への普及率を考えても、スマホを持たないことはちょっと考えられませんので、スマホはどんな人でもまず必須装備に入ると思います。

既存の必須装備にカメラ機能を担わせることで、カメラを追加で持っていかなくても良くなりました。

翻って、先の例のBさんの場合は別です。

インスタ映えするきれいな写真を取るためには一眼レフとかが必須になる場合もあるでしょう。

この場合はたとえ重量増であったとしてもカメラとスマホ、両方持っていくことが正解です。

その中で、できるだけ軽量なカメラを選んだりすることは検討に値するでしょう。

ですがもちろん、目的達成の障害にならない範囲で、ですよ。

軽量だけど超低スペックのカメラを持っていって結局うまく写真が取れなかった・・・では意味がありませんからね!

複合利用の活用事例

最近私の装備品でこの方法を活用した事例もお伝えします。

新しく買ったザックがペラペラすぎて背負いにくく困っていたのですが、必須装備だった折りたたみ座布団を活用して解決しました。

フレーム&クッション代わりとして背面に収納するようにしたのです。

ハイドレーションポケットの背面側に収納

おかげで余分な荷物を増やすことなく、背負い心地を改善することができました。

これも1つのアイテムに複数の役割を持たせた事例です。

ULを日常に取り込もう

冒頭で、「ULは日常生活にも応用できる」と書きました。これについて解説していきます。

と言っても、ここまで読み進めてきてくださった方にはもう伝わっていることと思いますが・・・。

自分の目的=アイテム選定の取捨選択基準  ということになります。

そして、自分の目的達成に必要なモノのみを選定し、余分なモノは持たないようにする。

つまり、ULとは、いわゆる 「ミニマリスト」「シンプルライフ」 「 断捨離」 というものと根底にある精神は同じなんです。

「あるといいな」は なくて良い
「ないと困る」だけ あれば良い

ということです。

ULを突き詰めてバランス良く完成した装備は、使わないアイテムがありません。

持っていったものを全て使い切るのが理想です。

さて、この考え方を日常に当てはめてみるとどうでしょうか。

普段の生活で、所持品を全て使う なんてことは難しいですよね。

大抵の場合「モノ過剰」であることがほとんどです。

皆さんが日々使っているカバンの中身や机の引き出しにも

「あるといいな」「あれば便利」「いつか役立つかも」こんな理由で持っているわりに全然使っていないアイテム、眠っていませんか?

駅前でもらったポケットティッシュとか、企業ロゴ入りのボールペンとか、ちょっと小奇麗な紙袋とか・・・。

UL的視点での装備品選択に慣れてくると、徐々に日常での過剰なモノも見えてくるようになります。

さあ、ここでUL的に考えてみてください。まずは目的設定から。

「あなたは何のために生きていますか?」

これが明確になるにつれ、モノが減って身軽になっていきます。

そして生まれた身体的精神的余裕をもって、目的達成に注力できるようになりますよ!

まとめ

さて、最後はちょっとスピリチュアルな話にもなってしまいましたが今回の記事をまとめます。

ULとは、余分な荷物を削ぎ落として目的達成に注力するスタイルのこと

実践は3ステップ

①目的を明確化
②装備の取捨選択
③複合利用の検討

根底にある考え方

いわゆる 「ミニマリスト」「シンプルライフ」 「 断捨離」 と同じ

「あるといいな」は なくて良い
「ないと困る」だけ あれば良い

ULを日常に取り入れることで人生が充実する!

今回の記事ではあくまでULの考え方について触れていただければと思い、アウトラインの解説でした。ULの厳密な定義等についてはまた別途解説予定です。

それでは皆様、素敵なULライフを!

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