こんにちは、かまめしです。
今回は私がどのようにして渓流釣りに出会い、どハマしていったかをお話しようと思います。
結論から言ってしまえば 渓流釣りは最高だったから! ですね。これにつきます。
初めて行った渓流釣りで、
・自然を思いっきり楽しめる ・溜まっていたストレスが消えた ・すごく運動になった ・初心者でも釣れる ・自分で釣った魚は超おいしい ・魚が釣れなくても楽しむ方法がたくさんある
こんなにたくさんの魅力に気づいてしまったからです。
ここからは順を追って、お話していきたいと思います。
はじまりは 「退職」
私が新卒で入社した会社は、かなり有名な某自動車企業のグループ会社なのですが、いわゆる「ブラック企業」というやつでした。
長時間労働こそなかったものの
- 入社前の説明額に遠く及ばない給与
- 社員が売価15万円ほどの商品を横領
- 辞令正式発令後、3回も内容が変更(上層部の派閥争い)
- 派閥争いで板挟みになった人事責任者が左遷
と、かなり荒んだ職場でした。
危機感を持ちながらも転職できないまま社会人2年目が終わろうとしていた時、地方の営業所への異動が言い渡されました。
そして驚くべきことに、引っ越しと同時に自動車(新車)の購入を強要されたのです。
これはマズい!!この低賃金でローンまで背負ったら、いよいよこの会社から抜け出せなくなる!
と思い、次の転職先は決まっていないまま 思い切って退職しました。
晴れて 自由の身だが・・・
晴れてブラック企業とお別れしたものの、新卒からの2年間は結構なトラウマで、すぐに働く気にはなれませんでした。
退職直後、ストレス性の逆流性食道炎を患っていたことが発覚したり、日々かなりのストレスに晒されていたことに気づきました。
自分には心身のリフレッシュが必要だと判断、退職直後はあえて転職活動はしませんでした。
他県の友人に会いに行ったり、本を読んで勉強したりして 自分を大切にする時間を過ごしていました。
大学時代の友人とルームシェアをしており生活費が激安に抑えられていたことと、低賃金ながら頑張って貯金をしていたことで このような時間を確保することが出来ました。
自分は今後どうしたいのか。
自分はどんな人生を過ごしていきたいのか。
そんなことを自問しながら、今後の進路を考えて悶々と過ごしていました。
友人からの熱烈なお誘い
そんなある日のこと、突然 友人のAくんとBくんから電話がかかってきて
「釣りいこーぜ! 山!渓流!」
と誘いを受けました。
私が前職でかなり疲弊していたことは知っていて、気分転換に遊びに誘おうと考えてくれていたようです。
ちなみに私を釣りに誘ってくれたAくん、Bくんとは、大学で同じバンドサークルに所属していた間柄です。
もちろん在学中はもっぱら音楽やギターの話ばかりで、彼らが釣りを嗜むなんて微塵も知りませんでしたので
「へァッ!? 釣り!? ライブ見に行こう とかじゃないの!?」
と、誘われた時はずいぶん驚きました。
後からわかった事ですが、じつは二人共幼少期から渓流釣りの経験が豊富で、この時点でかなりのベテランでした。
ちなみにBくんに至っては渓流デビューはなんと3歳、この時キャリア20年以上!
彼らはもともと二人で釣りに行こうとしていたようですが、どうせなら渓流釣りの楽しさを布教して仲間を増やそう!と考えていたそうです。
「あいつならどうせ仕事してなくてヒマだしちょうどいいんじゃね?」という理由もあって私に声をかけた・・・とのこと笑
まあ実際ヒマでしたし 軽い気持ちで人生初の渓流釣りに行くことにしました!
何を用意したらええの?
さて、いざ釣りに行くことにしましたが私は完全な初心者。何をどう準備すればよいのかさっぱりわかりません。
釣具はすべて AくんBくんが貸してくれるので、私は釣具以外を準備することになりました。
例を挙げると サングラス、速乾性ウェア、ザック(リュックサック)、手袋などです。
幸いロードバイクに乗っていた私は、 釣具以外の装備品はたいてい揃っていましたので、所持品の中から必要なものを選ぶだけで大丈夫でした。
そして防水性の高いザック(リュックサック)は持っておりませんでしたので、当時愛用していたお気に入りのザック、NorthFaceのPRO FUSEBOXで出発しました。
これがのちに水濡れの憂き目に合い大変なことになるのですが・・・笑
四角くてカッコ良くて荷物がたくさん入ってお気に入りです。サイドのメッシュポケットが便利なので、PROのほうが好きですね。
手厚くサポートしてもらったと言えど持ち物の選定は難しかったです。
「あったほうがいいよ」と言われたものはとりあえず全部持っていきましたので、ザックが思いっきりパンパンになってすごく重かったのを覚えています・・・笑
山は美しかった!
向かった先は北関東のとある山。
私が想定していたフィールドは「川」でしたが、到着したポイントを表現するのに最適な言葉は「山」でした。
思いっきり山です。森林。
ザ・自然ど真ん中。
林道から沢に降りると人工物が一切見えなくなります。
見えるもの・聞こえるものすべて自然のものだけです。
ここまで自然にどっぷり浸かるのは初めてで、私はもうこの時点ですごく興奮していました。
一歩進んできょろきょろ辺りを見渡して「うおーすげー!」と叫ぶ。
延々、この繰り返しです。ものすごくアホっぽいですね!笑
しかし不思議なことに、自分の気持に正直な感動の声を上げるたびに、自分の中に澱のように溜まっていたモヤモヤしたストレスがスーッと消えていくのを感じました。
ああ、うまく言い表せないけど、なんかいい感じだな・・・
と、ゆったりした気持ちで釣りの準備を初めていました。
釣りのプランとしては
1日目 釣り→民宿で1泊
2日目 午前中釣り→帰宅
というコースです。
宿泊予定の民宿では、釣れた魚を捌いて夕食に提供してくれるという超素敵なサービスがあるとのことです。
せっかくなら1匹釣って食べたい!という目標のもと、釣りスタートです。
待望の一匹
初めての渓流釣りは、「ミャク釣り」というものでした。いわゆるエサ釣りです。
竿の先に釣り糸がついており、その先の釣り針に虫などのエサをつけるというシンプルな仕掛けです。
いざ挑戦!
「エサが川の流れにうまく乗るように竿を操作するんだよ」とか、
「水面に浮かぶ目印を見て、水面下の状況を想像しながら流すといいよ」とか、
たくさんアドバイスしてくれるのですがさっぱりイメージできません。
友人には申し訳ないのですが割と早い段階で技術的なことは諦めまして
かわりに「ほーらごはんだよー美味しそうだよー」と念を送っておくことにしました。
技術的なことは何もわからなくても、「そこにいるであろう魚を想像する」という事は誰でも出来ます。
「魚を想像する」という釣りの核心を味わえて、初心者といえど竿を出す時はイッパシの釣り師気分です。本当にワクワクしました。
そして飽きずに何度も何度もトライしながら釣り進み、ふと仕掛けを引き上げようとした時、ググッと竿に振動が来ました。
どうやら自分でも気づかないうちに、うっかり釣れていたようです!(渓流釣りあるあるです)
最適なエサの流し方もわからないままでしたが、とりあえず 初心者でも念が通じれば釣れるんだな ということで安心しました(笑)
人生初の渓流魚はヤマメ!
「渓流の魚って、すごく綺麗なんだなぁ」
と見惚れてしまったのを、よく覚えています。
ヤマメ、美味しいぞ!!
自分で釣ったヤマメ。塩焼きでいただきます。
ホックホクで旨味抜群!もうほんっとに最高!こんなに美味しいものは食べた事がないです。
空腹は最高のスパイス、なんて言いますが、「自分で釣った」というストーリーがあるほうがよっぽど美味しくなります。
「自分で釣った魚を食べる」
こうして文章にすると簡単なもんですが、これは本当に素晴らしい経験です。
現代の日本だと、こういう「命を頂く」という経験は忘れられがちなのではないでしょうか。
自分が釣った魚をゆっくりと味わって食べると、疲弊していた自分の体の隅々にまでエネルギーが行き渡り、 力が再びみなぎってくるような気分を味わいました。
まさに 頂いた命が、「血となり肉となる」という感覚です。
寝坊!? それもまた良し
さて、初日の夜は初釣果をあげたお祝いということでおおいに盛り上がったうえ、釣りのおかげで運動不足だった全身に心地よい疲労感があった事も加わり、とても快適に熟睡することができました。
そして、翌日は全員で思いっきり寝坊してしまいました笑
おかげで2日目は ①釣り時間がそもそも少ない ②ゴールデンタイムの早朝を逃した というかなりの残念コンディションでの出発です。
ここで、友人二人から素晴らしい提案がありました。
「今日は魚は期待せず、のんびり沢を散歩をしよう!」
いっそ沢歩きをメインにして、釣りはオマケにしてしまおうと言うのです。
「○○匹釣った!」という結果が、その釣りの善し悪しを決定するものだと思いこんでおりましたので、この提案を受けた時は
「渓流釣りっていうのはこういう楽しみ方もアリなんだ〜 」と、渓流釣りの柔軟さ・懐の深さに関心してしまいました。
こうして2日目は、沢歩きメインで行動することになりました。
鳥の巣を見つけたとか、キノコを枝でつついたら胞子が爆散したりとか、木の実と間違えてシカのフンを素手で拾っちゃったりだとか、とても楽しかったです。
もちろん途中で竿は出していたのですが、なんせキノコを枝でつつき回していたくらいですから、釣りはながら作業もいいところという感じでした。
案の定、魚の反応はあれども一匹も釣れずに終了となりました。
「釣り」として見るとずいぶん気合の抜けた取り組み方でしたが、「沢登り」としては十分に楽しめましたし、全く不満はありませんでした。
それに私の目標「1匹釣って食べる」はすでに昨日達成していましたし。
何よりこの一泊二日で渓流釣りの醍醐味を知ることができたので、大満足でした。
まとめ:渓流釣りは最高だった!
こうして初めての釣行を終え、私は完全に渓流釣りに魅了されました。
見事、友人の目論見通り(それ以上?)に、ここから渓流釣りにどハマりしていくわけですね。
さて、この初めての渓流釣りで気づいた魅力をもう一度まとめると、
・自然を思いっきり楽しめる ・すごく運動になった ・溜まっていたストレスが消えた ・初心者でも釣れる ・自分で釣った魚は超おいしい ・魚が釣れなくても楽しむ方法がたくさんある
と、こんなにたくさんあったんですよ。
特に精神的に参っていた頃の私にとって「魚が釣れなくても楽しむ方法がたくさんある」という発送の転換から学んだものは大きかったです。
「魚を釣るだけが全てじゃない、ちょっと視点を変えるだけで素敵なものはたくさんあるんだよ」という教訓をもらったように思っています。
ちょっと大げさに聞こえてしまうかもしれませんが、視界がひらけたような、生き方を見つめ直すきっかけにもなりました。
面白い、楽しい、しかもそれだけじゃなく心身も健康になっていく・・・控えめに言ってもこれって最高ですよね!
これを読んで少しでも渓流釣りに興味を持っていただけたら嬉しいです。
最後に、渓流釣り行ってみたいけど身近に渓流釣り経験者がいない!という方へ。
大丈夫です、このブログを読んでいただければ完全初心者でも1人で渓流釣りに行けるようになります。
今後そういった記事もどんどん追加して行きますので、ぜひご覧ください。
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