こんにちは、かまめしです。
今回は、「渓流釣りに最適なザック(リュックサック)の選び方」についてお話していきたいと思います。
登山用ザックの選び方と比較して、「渓流釣り向け」というザックの選び方はあまり世の中に浸透していないのではないでしょうか。
しかし、この記事を読んでいただければ、渓流釣りに適したザックを見つけられるようになること間違いなしです。
大切なポイントは以下の4つ!
ポイント
1、軽量であること
2、身体にフィットすること
3、防水性が高いこと
4、シンプルな形状であること
そして、これらを具体的なザックのスペックに落とし込んでいくと
ザックの条件 「容量30L前後で1000g以下 」 「自分のサイズに合っている」 「チェストストラップまたはウェストストラップがある」 「防水性が高く、濡れても重くならない素材」 「開閉が簡単、引っ掛かりの少ないシンプルなデザイン」
このようになります!
それでは各項目ごとに、詳しく説明していきます。
軽量であること
そうです、「軽いは正義」です。
体力と、安全のために大切なポイントです。
渓流釣りは他の釣りと違い、 ”歩く釣り” だと言われます。
1箇所で粘る事はあまりなく、釣れる魚だけを相手にしてどんどん移動していくからです。
下流から上流に向かって釣り登っていくわけですが、竿を出している時間より移動している時間のほうがよっぽど長くなります。
大げさでもなんでもなく、釣行で消耗する体力の9割は移動によるものです。
かつ、岩場だったり、林道だったり、とにかく足場の悪いところを移動する可能性が非常に高いわけです。
そんなときに重い荷物を背負っていたら大変です。体力の消耗はさらに激しくなりますし、バランスが取りづらく危険です。
それなら、ザックは極力軽いほうが良いですよね。
さて、上記を踏まえて具体的な条件として落とし込んでいくと 「容量30L前後で1000g以下」が目安となります。30L前後で1000g切っていたらわりと軽い部類です。
ちなみにこの容量は、「日帰り~1泊程度の渓流釣り」を想定しております。
あまり大容量ザックをかついでの釣行はおすすめしません。
荷物をついたくさん入れてしまいがちで、結局重くなってしまうからです。
「日帰り~1泊程度の渓流釣り」 であれば、30~40Lほどあれば必要十分でしょう。
身体にフィットすること
これはひとつ例を挙げてみます。
2Lペットボトル入りのナナメ掛けバックを想像してみてください。
肩紐を限界まで伸ばし、バック本体が自分のふとももあたりに位置しているイメージです。
さて、これで走ってみると・・・いかがでしょうか?
バックが暴れて非常に動きづらいであろうことは想像に難くないですね。
これは重量物が自分の身体から離れているうえ、固定されていないことによるものなのです。
こんな状態では危なくて渓流釣りどころではありませんね。
つまりこれとは真逆の状態、つまり「重量物(ザック)は身体の近くにセットできて、動かないように固定できる」こんなザックが理想というわけです。
さてこれらを具体的なザックのスペックに落とし込んでいくと
まず身体の近くにセットするために「自分のサイズに合ったザックを選ぶ」事が大前提となります。
その上で、動かないように固定するための 「チェストストラップやウェストストラップがついていること」となります。
チェストストラップやウェストストラップはどちらか片方だけでも大丈夫な場合が多いですが、両方あると安定感が段違いです。
ちなみに「自分に合ったサイズ」ってどう選べばいいの?という疑問があるかと思います。
一番いいのは実際に背負ってみることです。
できれば重さのある荷物を入れて試すのが良いでしょう。
その状態で身体を動かして、歩いてみて、違和感がなければ問題ありません。
登山用ザックの場合、背中の長さを測定してサイズを選ぶ・・・というやり方が一般的ですが、この方法はあまりオススメしません。
しっくりくるかどうかは相性によるところが大きいですし、サイズ展開していないザックも数多くありますから、試す前から選択肢を狭めてしまうことになりかねません。
良さそうなザックを見つけたら、何はともあれ、背負ってみましょう。
防水性が高いこと
これは言わずもがな、荷物を水没から保護するために必要な機能です。
登山用ザックですと雨天用にはザックカバーをかける場合が多いですが、渓流釣りには全く向いていません。
遡行時に腰くらいまで水に浸かる場合もありますし、沢沿いだと 休憩時に何気なくおいた地面が水で湿っていることもしょっちゅうです。ザックカバーだけではとても守りきれません。
私も初めての渓流釣りの時は防水でない普通のザックをかついでいって、しかもザックカバーも持っていなかったので、それはそれは大変な目に遭いました。
休憩時にちょっとアンパンを食べるためにザックを下ろし、食べ終わって荷物を仕舞っていたらザック底に入れておいた着替えがじんわり湿っていたのです・・・
置いていたのはものの2~3分です。 ザックを置いた岩の苔が湿っていたことが原因のようでした。
普通のザックの内側にゴミ袋を入れて対策したこともありました。
これは防水性という点ではバッチリでしたが、濡れると水を吸って重くなってしまうという致命的なデメリットがりました・・・。
やはり最初から防水を想定してつくられた素材でないといろいろと不都合が出てくるものだと実感しましたね。
これらを踏まえ、具体的なザックの条件に落とし込んでいくと「防水性が高く、濡れても重くならない素材であること」となります。
シンプルな構造であること
「わざわざザック選びの重要項目として挙げるほどのポイントか?」と疑問を持つ方も多いかもしれません。
でもじつはこれ、すごく大切なんです。理由は2つあります。
1つ目の理由は「枝や岩に引っかからないようにするため」
釣行中、滝などに出会って遡行できなくなり高巻き(沢から一旦離れ、登れない滝等を迂回すること)する場合があります。
また、入退渓時に藪こぎ(藪の中をかき分けながら進むこと)をしたり、岩壁を伝って移動する場合もあります。
不安定な足場を移動することが多いですから、ザックが思わぬところで引っ掛かってしまうと滑落や水没など、命に関わる事故になりかねません。
できるだけ引っかかる部分のないデザインがおすすめです。枝や岩に接触しても、引っかかることない流線型だと理想的ですね。
そして2つ目の理由は「疲れていても簡単確実に荷物を取り出せるようにするため」
渓流釣りは登山と比較すると荷物の出し入れは多いと思います。
着替え、水分補給、休憩、食事、竿や仕掛けの変更、釣った魚のキープなどが想定されます。
そんなとき、メイン気室までのアクセスが複雑なザックだとそれだけ手間がかかり、消耗してしまいます。
雨蓋を開け、ドローコードを引っ張って、防水袋を開けて・・・
これでは、ザックを開けるのがめんどくさくなって、取り出すのをやめてしまいがちです。
特に、疲れているときこそこの傾向は顕著に現れます。
- 水筒を取り出すのが億劫 → 水を飲む回数が減る
- 補給食を取り出すのが面倒 → 補給食を食べない
- 防寒着出すのがかったるい → 少し肌寒いけど我慢する
などなど・・・。
ちょっとしたことではありますが、無意識に小さなリスクをついつい積み重ねてしまいます。
こうして自分でも気づかないうちに少しずつ脱水・低体温等の危険な状態に陥ってしまう恐れがあります。
これを防ぐためにも、簡単にアクセスできる単純な構造というのは非常に大切なポイントなんです。
以上をふまえて具体的なザックのスペックに落とし込んでいくと「 開閉が簡単、引っ掛かりの少ないシンプルなデザインのもの」となります。
まとめ
それでは今回の記事の要点をまとめてみます。
ポイント
1、軽量であること
2、身体にフィットすること
3、防水性が高いこと
4、シンプルな形状であること
ザックの条件 「容量30L前後で1000g以下 」 「自分のサイズに合っている」 「チェストストラップまたはウェストストラップがある」 「防水性が高く、濡れても重くならない素材」 「開閉が簡単、引っ掛かりの少ないシンプルなデザイン」
渓流釣り初心者の方も、経験者の方も、参考にしていただければ幸いです。
どうか皆様、素敵なザックに出会えますよう!
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